離婚の慰謝料請求のタイミング
結婚する時はとても幸せな気持ちで結婚しても、長年の生活をするうちに夫婦の歯車が狂ってしまい、重複が難しく離婚へと向かっていくこともあります。特に近年では数分に一組というケースで離婚している夫婦が増えているため、様々なところで離婚問題が発生しているのではないでしょうか。
離婚するとなれば双方で養育費や慰謝料についての話し合いをしていかなくてはなりませんが、離婚することに対し慰謝料は必ずしも発生するというものではありません。お互いが協議を行い、円満な解決をした上で離婚するのであれば特に慰謝料等も発生せずに夫婦それぞれが新しい人生を歩んで行くことになります。
離婚がきっかけで慰謝料が発生するのはどんな時かというと、主には著しく夫婦生活において破綻させるような行為を行った場合となっています。どちらか一方の不貞行為をはじめ、その他にもどちらか一方の家庭内暴力、また夫が生活費を全く家庭に入れず、自分の好きなことばかりにお金を使ってしまうなどというのも慰謝料が発生する理由の一つになります。
しかしこのような理由で慰謝料が発生しても、それぞれの夫婦によって支払われる慰謝料の金額に間違いがあるため一概にどれだけの慰謝料がもらえると決まっているわけではありません。
夫婦が離婚に向かっていく理由には本当に様々なものがあり、それぞれの理由によって、最終的に慰謝料の支払いが命じられることになります。
そのため、離婚が決まったからといって、すぐに慰謝料に対する頭を働かせてしまうのは良いこととは言えません。上記したような内容で離婚が決まった場合、慰謝料がどれだけになるのかを自分たちで決めるのは難しく、弁護士を頼る人がほとんどです。
離婚の慰謝料に納得いかない場合の対処法
離婚が成立するまでの段階で、慰謝料の取り決めも行われていますが、最終的に決定した慰謝料そのものに不服がある場合には不服申し立てをすることができます。
この際には改めて慰謝料の金額を決定するため、協議を行っていくことになります。自分が思っていたほどの慰謝料をもらえなかったと言った場合の不服はもちろん、反対に必要以上に多くの慰謝料支払えと言われてしまい困っているなどの場合にも不服申し立てをすることが可能となっています。
慰謝料には妥当な相場というものがあり、こういった相場によって最終的に金額が決定しますが、内容によっては自分が精神的に受けたダメージが非常に大きく、もう少し多くの慰謝料が欲しいと思ったりすることもあるでしょう。
もちろん必要以上に多くの慰謝料をもらったりすることはできず、例え裁判にかけても取り下げられてしまうことがほとんどですが、上記のように慰謝料に対する不服を感じているのであれば、まずは弁護士に相談するべきでしょう。
その上で最終的に決まった慰謝料は妥当な金額であるのか、納得できるものであるのかという部分について弁護士が調査を行ってくれます。
さらに慰謝料の金額そのものを見直して、改めて調停を起こすことなどが可能ですので泣き寝入りをするのではなく、まずは弁護士にしっかり相談し、受け取る慰謝料が少ないと感じていることや、反対に支払う慰謝料が大きいと感じていることを伝えるようにしてください。
この際には離婚に至った経緯などについても改めて全てを話すこととなり、多少面倒に感じてしまうことがあるかもしれませんが、最終的に泣き寝入りをせず納得できる結果で離婚が成立するようにしていく為には必要な手段となります。